高校2年生の国際バカロレアコース生がCASでYアンバサダーとのコラボレーション企画に参加しました。

CASとは国際バカロレアコースのコア科目の1つで、Creativity(創造性), Activity(活動), Service(奉仕) を指します。自己決定をしたり、他者とともに活動する中で目標達成や自己成長を目指す活動です。また、Yアンバサダーは指定管理法人である大阪YMCAに長く関わり、青少年育成や社会課題解決など多岐にわたり活動をされているOB・OGの方を指します。

このコラボレーションはCASの中でも特にService(奉仕)について、社会奉仕活動の経験が豊富なYアンバサダーとの対話を通し、生徒がプロジェクトをより有意義にすることを目的としています。生徒たちの興味関心は「多文化共生」「地域交流」「ジェンダー問題」「体操指導」「無銭経済」「料理」など多岐にわたり、またコラボレーションは2回に分け、対面で実施します。

7月に実施された交流会ではCASの中核であるCASプロジェクトについて、水都生は現時点での案、課題に感じていることや疑問点を発表し、その後Yアンバサダーから対話を通してアドバイスをいただきました。グループ対話と振り返りを通し、プロジェクトの内容、方向性、生徒の姿勢もが大きく向上する時間を過ごすことが出来ました。対話は白熱し、殆どのグループが終了時刻を大幅にオーバーする事態に。生徒達は客観的で現実的な指摘を多くいただき、プロジェクトの解像度を格段に上げることができたようです。最後の振り返りでは一人一人の感想や気づきを展示形式で共有し、その後水都生は今日の学びをプロジェクトにどう反映させるのか、Yアンバサダーは今後のYアンバサダーとしての決意表明をし、会を終えました。

2回のグループ対話の間には、水都生による3月のCASオリエンテーション内「住之江区社会福祉協議会 奉仕に関する講演会」についての発表がありました。水都生が改めて奉仕について考えるとともに、Yアンバサダーにとっても水都生が普段どのような学びに取り組んでいるのかについて、理解を深める機会になりました。

次回は11月に中間報告会を予定しています。進捗確認やこれまでの振り返り、スケジュールを含む軌道修正を、再度Yアンバサダーとの対話を通して進めていきます。今後どのようなプロジェクトが展開されるのか、ご期待ください。

※集合写真撮影時のみマスクを外しています。

水都生感想

「Yアンバサダーに話すことで自分の考えが明確になり、自分の考えに対する理解が深まる実感があった。」
「高校生がこんなに高い志を持って行動していることに希望が持てる、と言って頂けて嬉しかった。」
「Yアンバサダーからのプロジェクトの目的に関する質問に答えられなかった。これにより、自分の興味・関心をより深く理解する必要があるなと思った。」
「以前からぼんやりと課題に感じていた点をどのアンバサダーの方にも突っ込まれて現実を見せつけられ、少し打ちのめされたような気がしました。しかし、同時に”それでも成功させられるように頑張りたい”と思いました。自分が昔からずっと課題に思っていて解決したいと思っていた課題だからこそ始める前からあきらめたくないという強い思いに気づくことができました」
「現役の先生から、”教えることは先生の方がうまいのでそこで張り合う必要はない”と言われたことが良い意味で印象に残っている。」
「なりたい自分に近づけるようなゴー ルを設定することが、CASでは重要なことだということが分かった。」
「CASで多くの人と関わり、社会経験を身に着け、社会に出て活躍できるようになりたいと感じました。」

Yアンバサダー感想

「社会課題を率先して解決しようとしている行動力と発想力の高さに驚いた。」
「世界が抱えている諸問題への関心の深さに感銘を受けた。」
「地域や学内など多くの人たちを巻き込んで成功させようとする巻き込み力に感心した。」
「自己の関心だけでなく、他者への想いがすごくあることに嬉しく思いました。」
「自分が高校生の時に、このような年代と経験を超えた関わりがあれば、もっと自分を豊かにしてくれていたと思う。」
「水都生を見習い、決めつけて取り組むのではなく新たな視点を見つける努力をしたい。」





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