国際バカロレアコースにおいて、ディプロマプログラムのコアとして、CAS(Creativity, Activity, Service)が存在します。
CASは、IB Diplomaの取得に欠かせない課外活動です。
このプログラムを通じて、生徒たちは経験を通じて学び、自己決定能力を養い、他者と協働する機会を提供され、個人的および対人的な成長を促進することが目的とされています。

本校のCASプログラムにおいて特徴的な点は、Yアンバサダーとのコラボレーションの実施です。
Yアンバサダーとは、指定管理法人である大阪YMCAに長く関わり、青少年育成や社会課題解決など多岐にわたり活動をされているOB・OGの方を指します。
このコラボレーションにより、社会奉仕活動に豊富な経験を持つYアンバサダーとの対話を通じて、生徒たちのプロジェクトがより意義深いものとなることを目指しています。
生徒たちの興味関心は多岐にわたり、「キッズキャンプ」「地域交流」「子ども食堂」「環境保護」「ビブリオバトルを通じた交流」「他IB校との交流企画」などが含まれます。

先月行われた交流会では、各プロジェクトの計画や進捗状況に対して、客観的な助言や問いかけを受ける貴重な機会が提供され、これまでの取り組みを振り返り、軌道修正を行うことができました。
各プロジェクトではYアンバサダー2-3名のグループに分かれてグループ対話が行われました。
水都生からは、現状の報告や課題、疑問点、そしてこれまでの印象深い出来事などが共有され、Yアンバサダーの皆様からは有益なアドバイスや問いかけをいただきました。

来年のアカデミックフェアなどでのプロジェクト報告に向け、改善を重ねながら、生徒たちの成長がますます期待できる交流会となりました。


水都生の振り返り(抜粋)


  • 「まだ一回も外部の方々に説明する機会がなく、自分自身のプロジェクトへの自信があまりなかったが、アンバサダーの方々が色々コメントをして下さったり、褒めたりしてくれて、これからどのようにプロジェクトを進めばいいのか気づくことができた。」
  • 「実際に幼児の方に関わって幼児に楽しんでもらうために、受動的ではなく積極的に動こうと感じる事が出来ました。」
  • 「まだ内容についてあまり知らない人と話すことで、今まで停滞していると認識していたことも実は前に進んでいると考えられるようになった。ことの顛末を細かく自分で理解することで、なぜ今悩んでいるのか、どうして行き詰まっているのかを考える機会になったと思う。」
  • 「交流会というイベントを作ることに集中しすぎてしまい、イベントの目的を定めることをおろそかにしていたことに気づけました。確かに、目的や目標が定まっていれば、開催方法に悩むこともなく一本筋で出来ると思うので、改めて考え直したいと思いました。」
  • 「今までは、目標を立ててその達成のためにするべきことだけをやるイメージだったけど、そこに行き着くまでにいろんな方法がとれたり、試行錯誤してより良い方法を考える必要もあるのだと体感することができた。」


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