私は去年の7月頃からGAPSの一つであるコンクリ部(映像部)の活動の一環で川崎重工株式会社さんと「心を動かすCM作り」プロジェクトに参加していました。参加した経緯としては、GAPS活動を始めたての頃に顧問である先生から頂いた話だったので、メンバー全員で参加することになったという感じです。内容としては川崎重工の方々と自分達でテーマや構成などを決めて一本のCMを作るというものです。
 CMのテーマを決めるにあたって、高校生と大人という二つの立場の人達で作るCMだから、どうせならその立場の違いに焦点を置いたCMにしようという方針ではじまりました。テーマを決める話し合いの中では、高校生は大人と比べて近い部分はあれど、社会的な立場としてはあまり対等ではないという話題がでました。



 他にも「高校生への偏見を失くそう」であったり「高校生と大人との間にある心の壁を壊そう」などの様々な案が出ました。最終的に、自分達高校生がアルバイトや校外での活動において大人から対等に扱われることが少ないことを伝えたいという想いから「立場の違う二者がちゃんと話し合う」という落ち着いたテーマに決まりました。
 近年の情勢や地理的な要因から、オンラインミーティングでの会議が続きました。そのため、参加可能な日程を各々のスケジュールから割り出したり、連絡を取り合ったりして、進捗状況を報告しながら作業していきました。


 CMが完成してからしばらくして、今年の3月24日に川崎重工の本社でプロジェクトの修了式が行われました。この日はプロジェクトに参加していたメンバーで集まって、今までの活動の反省会が行われました。
 修了式内で出た反省点は主に2つありました。1つは、CM内で使用した音楽について、もう1つはスケジューリングがあまりうまくいかなかったことです。CM内の音楽について得られた気づきとしては、曲の歌詞の有無でメッセージの伝達力に差が出るということです。動画内に強いメッセージ性を持たせたい場合と、そのメッセージをナレーションに喋らせる場合は、歌詞が無い歌の方が邪魔にならない。仮に有名な歌を使用する場合は、歌詞が無いものを流す。そうすると本来あった歌詞(メッセージ)を視聴者側で汲み取ってもらえてより伝わりやすくなるというものです。


 スケジューリングに関しての反省も多かったです。前半はメンバー全員が参加できる日にだけ会議をし、こなすべきタスクなども特に設定していなかったため、比較的ゆったりとした作業が続いていました。その分後半に作業が集中してしまい、締め切りまでの余裕もなくなって細部をこだわる時間がなくなってしまいました。
 この2点から、もう少し計画的に作業や話し合いを進めていたらそういった部分にも気を配れたかもしれないというのが、今回のCM作成の全体的な反省になりました。
 しかし、メンバーや川崎重工さんも共通して言ってたのが、このCMに全てを出しきったということです。完成はギリギリになってしまいましたが、それでも良いものを作りたいという想いを全員共通して持つことができたので、結果的に今回作ったCMのクオリティの向上に結びついたんだと思います。
 自分は将来映像作成の仕事に就きたくて、その体験のような感覚で今回のプロジェクトに参加しました。実際に大人数でテーマや演出を一から考えていくことは難しく、スケジューリングの段階で何度も次のアクションに悩むことがありました。しかし、いざ自分達の作ったものが一本の動画として完成した時はとてつもない達成感を感じました。
 今回の活動を経て得た経験を今後のGAPS活動、そして自分の将来に繋げていこうと思いました。





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Contents Creation Club きっかけになるCMづくり:https://osaka-city-ib.jp/blog/gaps/entry-422.html


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