私たちは国際バカロレアコースのCASプロジェクト※の一環として、2023年3月12日に、水都生と水都近隣住民の方を対象とした「ふれあい交流会」というイベントを開催しました。地域の方20名に来ていただき、満員の開催となりました。
当日は、アイスブレイク、Suito Action Project for SDGs(以下SA)によるワークショップ、水都にまつわるクイズを取り入れた校舎見学を行いました。
※CASとはCreativity(創造性)、 Activity(活動)、 Service(奉仕) の略で、課外活動の計画・実施を通して他人と共同し、自己成長を目的とするIBコース必修の活動です。なかでも、CASプロジェクトとは、他者と協働して1 か月以上にわたり進めていく一連のCAS 活動を指します。



準備


私達企画チームは、水都と南港ポートタウン地域の交流が少ないことに問題意識を持っていたことから、南港地域での清掃・喫茶のボランティアに参加しました。
まず私たちは、地域の方との交流のため、住之江区社会福祉協議会の方のご協力を得て、2022年から地域ボランティアとして活動しました。地域の清掃活動や、ふれあい喫茶(月に一回、地域で開催される喫茶です。地域の皆さんがモーニングメニューを楽しみながら交流されています。)に参加しました。ボランティアへの参加を重ねるごとに会話が弾むようになりました。地域のコミュニティに私達を受け入れてくださったと実感できて嬉しかったです。


計画段階では、YアンバサダーとのCASコラボレーションで着想したアイデアをもとに、水都での喫茶の開催を行うことで、交流の機会を作ろうと考えていました。しかし、コロナの影響により、飲食を伴う喫茶の開催が厳しくなることが予想されたため、交流を目的としたイベントを代わりに開催することに決定しました。
こうして、最終的に水都と地域の交流の機会となるイベントを開催したいと思うようになりました。


調査


地域と水都間の交流イベントを開催したいという思いでボランティアに参加していた私達は、イベント開催に果たしてニーズがあるのかどうか把握すべく、調査を行うことを決定しました。

①地域の方へのヒアリング:水都の印象について
 ボランティア中の会話を通して、地域の方の「水都の新校舎に興味がある」「他校に比べ、水都は地域との交流が少ない」といった声や、一部の水都生の地域でのマナーに懸念を抱いておられることを知ることが出来ました。そういった懸念により水都全体の印象が悪くなることを危惧した私達は、地域の方に水都の良い取り組みも是非知っていただきたいと感じました。

②水都校内でのアンケート:地域の印象について
また、中1から高3までの水都生と教職員144名に、アンケートを行いました。
近隣地域の印象について、「交流の機会が無いのでよく分からない」といった意見が目立ちました。一方で、「水都生に対して厳しい印象があったが、ボランティア活動をしてからは優しくて温かい人が多い印象になった」という意見もありました。
「水都近隣地域の方との関係をつくったり、交流を大切にしたいと思いますか?」という問いに対しては、約8割が「そう思う」と回答していました。その理由として、「水都の悪い印象を無くしたい」「水都のことをもっと知ってほしいから」などの回答が寄せられていました。


このようなヒアリングを経て、地域と水都の関係改善のために必要なファーストステップは、交流の場を設け相互理解を深めることだと強く感じました。

そして、イベントのコンセプトを決定しました。「よくわからない水都国際から、地域の誇れる学校へ。地域の人から、〇〇さんへ。」というものです。
このコンセプトには、地域の方に水都のことをよりよく知っていただきたいという思いや、水都生の地域への配慮の意識を高めてもらいたいという、私達企画チーム3人の思いが込められています。こうした思いから、地域の方を水都にご招待するイベントを企画していきました。

企画・計画

交流イベントでは、水都の授業でも行われているようなインタラクティブなアクティビティを取り入れたいと思いました。全員が同じアクティビティに取り組むことで地域のみなさんと水都生の間に連帯感が生まれ、距離が縮まるのでは無いかと思いました。
こうした思いから、大阪市アーティストサポート窓口「なにそうだん」、大阪府立江之子島文化芸術創造センターなどの専門機関に、どのようなアクティビティが最適かご相談させていただきました。その中で、水都の教育活動を知ってもらえるようなワークショップが良いのではないかという助言をいただきました。


そこで、Suito Action Project for SDGsのチームの、海ごみの原因となるPETキャップのアップサイクル・ワークショップ(参考:リンク)の活動は、海に近い水都の取り組みを知ってもらうのにぴったりだと思い、協力の依頼を行いました。SAチームは、地域との貴重な交流の機会だと、快く承諾してくれました。
ふれあい喫茶での配膳ボランティアの後、イベント企画について、さざんか海の町協議会の会長と会議を行いました。企画書を見ていただき、イベント内容に倫理的問題が無いかや、地域の方に来ていただける魅力のあるイベントがどうかを確認していただきました。イベントが開催できそうだとチェックしていただけて、これまでの努力や積み重ねが報われる思いでした。

ふれあい喫茶に参加している方にポスターを配り、2023年2月頃、申し込みの場を設けました。朝早くからたくさんの地域の方が集まってくださりました。


実施



約半年ほどの期間をかけて準備したイベントが、遂に開催日を迎えました。事前に応募してくれた水都生のボランティア20名と先生方に協力していただきました。
当日は、地域の方々と水都生が混ざったグループをつくりました。まず共通点探しなどのアイスブレイクを行いました。お互いに打ち解け合い、会場の緊張がほぐれました。
次のSAチームによるワークショップでは、カラフルなキーホルダー作りに会場が盛り上がりました。最後に校舎の見学を行い、地域のみなさんは水都近辺の歴史や地域の人のことを水都生に教えてくださいました。
今までは私たち3人が地域交流の場にお邪魔させていただくのみでしたが、ようやく地域の皆様を水都に招待できました。地域の方と水都生の心の距離が縮まったと感じるようなイベントになりました。



振り返り


企画段階ではコロナウイルスの流行がイベント開催の懸念点となりましたが、感染対策を徹底し、安全に配慮しました。
IBでの勉強との両立が難しく、準備が遅れてしまい開催が危うく感じた厳しい局面もありましたが、CASアドバイザーの先生に助けていただきながら3人で担当分野を分けて準備を進めていきました。
地域の人のニーズに耳を傾け、清掃活動やふれあい喫茶での関係構築を怠らなかったこそ、お互いにとって満足できるイベントになったと感じます。

イベント終了後、SAチームから「素敵な体験をさせてくれてありがとう」という声をもらえました。また、実際に水都生と交流していただいた地域の皆さんが「水都生は良い子たちだね」と言ってくださったことが心に残っています。水都生の悪いイメージを変えられて嬉しいと思いました。
一方、水都生が地域におけるマナーを意識するための取り組みとしてはまだスタート地点に立ったばかりです。交流イベントの開催は水都からも地域からも一定のニーズがあるため、GAPSやCASの形で後輩に受け継いでいき、水都と地域の交流が今よりも盛んになっていてほしいと感じました。

このイベントを実施するにあたってご協力いただきました 住之江区社会福祉協議会様、さざんか海の町協議会様、大阪市アーティストサポート窓口「なにそうだん」様、大阪府立江之子島文化芸術創造センター様、Yアンバサダーの皆様、先生方、ありがとうございました。


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