校長 井上 省三

令和5年度1学期 始業式

金曜日には、新入生を迎え、今年度から、高校がさらに二クラス増え、生徒数も拡大しています、またクラス増に合わせ、新たに多くの先生方が本校の教育に参加してくださいました。来年度、高校三学年ともに4クラス体制になり、規模としては完成することになりますので、さらに多くの教員、スタッフが新たに本校に来られることになり、設立当初の小規模校からは様変わりになっています。
多くの人の関わる機会が増えますが、積極的に挨拶を交わすなど、お互いがかかわりあうことで、皆さんご自身の成長にも繋げて頂きたいと思います。

さて、本校の教育の特徴ですが、従来よりお伝えしている通り、英語教育、国際理解教育、そして、探究型の学習の三点にあり、とりわけ、社会に出てから最も求められる「考える力」を養う探究型の学習が本校の「コア・コンピタンス」他に追随を許さない核となる強みです。
探究型の学習においては、皆さんに様々な形でのチャレンジをお願いすることになりますが、チャレンジには常に失敗のリスクが伴います。
失敗を恐れていては何もできませんし、「失敗を恐れずに何事にもチャレンジしよう」というのは、よく言われますが、皆さんにとってやはり失敗は怖いものであり続けると思います。
そこで私は、昨年の同じ始業式で、「失敗から立ち直る力、回復する力、しなやかさ、つまり「レジリエンス」を皆さんに身につけてほしい」とお話ししました。実は、先日の入学式でも同じ話をしました。

昨年度までの皆さんの活動を拝見していて、まだまだチャレンジ精神の発揮はわずかであったり、チャレンジするハードルが低かったり、本来の皆さんの実力だったらもっと高いレベルの挑戦ができたはずだと考えると、少し残念な気持ちでした。
まだ、挑戦することに躊躇があるのであれば、改めて本校では失敗も含めた挑戦を奨励しているということをお伝えしたいと思います。失敗は動いた証拠ですから、加点主義の本校においてはプラスの点数が付きます。失敗しない人の多くが何もしていなかったのであればそれは零点のままです。世の中は果敢に挑戦する人を、共に学ぶ人、ともに働く人として選びます。皆さん自身が挑戦する人であるということを証明せねばなりません。そのためには失敗が続くかもしれません。
だからこそ、失敗に負けない「レジリエンス」、すなわち失敗から立ち直る力、回復する力、しなやかさが必要になります。

改めてレジリエンスを身につけるための方法を4つ説明します。

一つ、成果が現れなかったときは、「自分に才能がなかったからではなく、自分の努力が足りなかったからだ」と反省し、再び立ち上がること。「努力に勝る天才なし」という言葉があります。粘り強く努力した結果、才能が開花するのです。自分の可能性を信じて努力を続けてください。

二つ、失敗したことを悩んだり、悔やんだりしても、結果それ自体は変わりません。悩んだり、悔やんだり、なんてことは、やらなくてもよいことです。やらなければならないことは、次に備えて改善策を模索すること。いち早く気持ちを切り替えて、前に進むことです。

三つ、家や学校、バイト先などで叱られたときには、叱ってくれている人の思いを汲み取ること。あなた方の成長を期待しての叱責です。また、叱られることで、心が鍛えられ、「折れない心」がつくられるのです。

四つ、失敗しても、他人のせいして不満を言うのではなく、自分自身にしっかりと指を向け、自己と向き合って考えること。他人のせいにした瞬間に自分ごとではなくなります。世界のなかでたった一人の自分を育てる責任者は、あなた自身です。もう一人の自分と対話し、失敗から学んでください。

新しい学年でたくさんのことに挑戦し、たくさんの失敗を繰り返してください。その際にレジリエンスを意識することで、皆さんは失敗から多くのことを学び、大きく成長する機会を得るはずです。
皆さんの積極的なチャレンジに大いに期待しています。今年度も充実した一年にしていきましょう。

大阪府立水都国際中学校
大阪府立水都国際高等学校
校長 井上 省三

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