SA紹介 「ペットボトルキャップでアクセサリーを作ろう!」
昨年度から始動した、生徒自らがSDGs達成に貢献するため社会課題を解決していくプロジェクト型学習、Suito Action Project for SDGs(以下SA)は今年も更にパワーアップして多様な活動を展開しています。SAはSDGs達成のためのプロジェクトの企画・遂行を通して、本校の教育目標である「社会に貢献する協創力をみがく」を推進していくための学習活動です。
今年は多学年にまたがる29ものプロジェクトチームが登録されており、その中には昨年度から継続して活動を続けているチームと、今年から新たに活動を開始したチームが混在しています。今日は昨年から継続して進行中の「ペットボトルキャップでアクセサリーを作ろう!」プロジェクトの水都生による活動紹介をお届けします。
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①チーム名: ポッキー
②SDGsの該当番号: 14 海の豊かさを守ろう
③活動の内容・背景: 私達は「ペットボトルキャップでアクセサリーを作ろう!」というタイトルで、ペットボトルキャップからアクセサリーを作る活動を行っています。ペットボトルキャップを細かく砕き、それらをアクセサリーパーツに並べ、アイロンで溶かすことでネックレスやイヤリングのパーツをつくるという内容です。作成後は身に着けられるので、海洋汚染を日常的に身近に感じることができます。さらに低予算で作成可能で、材料の入手も簡単です。活動後も子供から大人まで沢山の人がそれぞれでも楽しんで海洋汚染削減に取り組めるため、この活動内容にしました。
参加メンバーの多くは海の生き物が好きで、海や海の生き物について調べていくうちに私達が使用しているプラスチックによって海の生き物が苦しんでいることを知りました。活動開始後は海洋汚染の世界的な問題について具体的な問題をグループで話し合い、海洋プラスチックが生き物へ与える影響に焦点を当てました。海洋プラスチックによって苦しめられたり傷つけられたりしている生き物の実態について調査する中で、プラスチックは魚や鳥だけではなくウミガメの命を奪う危険性があることを知りました。さらに私達も魚を食べることで、人間の身体にも悪影響を及ぼすかもしれないことを知り、より海洋問題の恐ろしさを身近に感じ解決したいと強く思いました。
これらの問題を解決するために海岸のゴミ拾いのボランティア活動や募金活動といったアクションを地域で実施するアイディアもありましたが、回収したお金をしっかり管理することができるか不安があること、どこに寄付するのか、感染症の流行によって人との接触が出来ないことから募金やボランティア活動を行うことができませんでした。しかし、アクセサリー作りを多くの方に体験いただき、お褒めの言葉や海洋問題について学ぶことが出来たなどのお声を頂いたことから、この活動ができてよかったなと感じています。
④活動目標: 海洋プラスチックごみの削減
⑤これまでの活動進捗・実績:
・SDGs Quest みらい甲子園 ファイナリスト
・生徒のためのSDGs実践報告会 参加
・大阪公立大学 アイディアソン型交流イベント 参加
・アカデミックフェアで先生、生徒に向けてワークショップ
・水都国際中学校・高等学校のオープンスクールにてワークショップ実施
・SDGsリポートコンテスト グランプリ
・大阪府環境農林水産部の方々と門真市で行われた「かどまエコフェスティバル」で地域の方々に向けてワークショップ実施
⑥SAを通した学び、できるようになったこと、気づき:
これまでの活動を通して、主に3つの事に気付くことが出来ました。それらはグループで上手く協力するためのコミュニケーションの大切さ、1つのことに集中せずに物事を多面的に見ること、見つけた課題を素早く解決するタイムマネジメントの重要性です。
1つ目は仲間との連携不足についてです。みらい甲子園という大会に提出が必要なスライドづくりをグループメンバーと協力して行おうとしましたが、連絡不足や事前準備不足でスムーズに進めることが出来ませんでした。その際にグループで活動する時には、コミュニケーションが鍵である、と学びました。
2つ目の多面的に考える力については、様々な大会を通して「ペットボトル本体はどうするのか」という私達が見逃していた部分の指摘を受けた際に気付いた点です。私達はペットボトルキャップという1つの事に集中しすぎて、他が見えていませんでした。
そして、3つ目は先を見通す力不足です。私達には課題に衝突した時に解決策を見つけ課題を対処する課題解決能力が充分に身についていませんでした。そのため上記に述べたスライドづくりや頂いた講評の内容を活動期間内に対処することが出来ませんでした。そこで時間の使い方を前もって計画するタイムマネジメントがいかに必要かを身を持って学びました。
これからも引き続き活動は続くので、改善できる点は来年3月までに進めていきます。また、活動に積極的に参加することで学びの機会を得て、自分を成長させていきたいと思っています。