卒業生の声 No.2 「私が私になっていく」きっかけをくれた場所
【出身中学校】枚方市立杉中学校
【在学時のコース】グローバルサイエンス(GS)コース
【在学時の主な活動】生徒会GAPSチーム、Impact Citizens for SDGs、Take Action Group
【進学先】叡啓大学
ソーシャルシステムデザイン学部・ソーシャルシステムデザイン学科
私が水都国際高校のことを知ったのは、母親からの紹介でした。深く考えることや会議のまとめ役をすることが好きだった私は、真っ先にこの高校に入学することを決めました。
高校に入学してからは、「せっかくこんな高校に入ったから」、と水都でしかできないことに全力を注ぎました。友達と協力して校歌の作詞をしたり、同級生と一緒にGAPS、Impact Citizens for SDGs(ICS)を立ち上げ、様々な苦悩と感動を共にしました。ICSを始めたころは、何から手をつけたらいいのか分からず、また、メンバー間のモチベーション差にも苦しみました。リーダーとしての在り方を考え、時には学外の方にアドバイスをもらいにいったりと、とにかくチームの役に立つためにひたすら動き回りました。
その努力もあいまり、チームはだんだん一つになっていって、小さな成果から大きな成果まで、メンバー全員で喜びをわかちあい、私自身もここまでやってきてよかったと本気で笑えるようになりました。
水都での学びには能動的な場面が多くありました。挑戦をした者には、高校生からは想像もつかないような試練が待ち受けていますが、その分得られるものは飛躍的な自分の進化と、他では味わえないほど大きな達成感です。そして、そんな挑戦を躊躇しながらも心のどこかでワクワクしている、そんな最高の仲間が集うプラットフォームが水都国際なんだと思います。
このような高校生活を経て、現在は広島県公立大学法人叡啓大学に通っています。進路選択では、水都を凌ぐほど教育に対して挑戦的な姿勢を示しており、自分自身が大学運営に関われる場所を選びました。叡啓大学は水都国際同様設立間もない大学で、私は2期生になります。
水都と同様に、社会問題や自分自身の在り方に多大なる好奇心を抱いており、なにか面白そうなことがあればいてもたってもいられないような仲間がいる場所です。授業では未来をデザインするための方法論として、ITや思考系科目、企業との共同プロジェクト等を行える環境が整っています。さらに、同級生と共に、大学広報用のミュージックビデオを制作したり、広島の平和の在り方について音楽を通して表現をするワークショップ型イベント「EXPRESS HIROSHIMA」を企画するなど、高校生の頃に行ってきた活動を進化させて、大変かつおもしろい大学生活を送ることができています。これらを踏まえ、私は現在、「音楽はもっと面白いと証明しよう。」をコンセプトに、作詞を通じて命の尊さや等身大の自分を愛することの大切さを体験してもらうワークショップを企画しています。
思い返せば、水都国際という舞台は、まさしく「私が私になっていく」きっかけをくれた場所でした。具体的にどんな私になれているのかは未だに明確ではありませんが、少なくとも自分のことを主人公だと思えるように導いてくれたのは、紛れもなく水都国際という環境でした。将来の職種はまだ決まっていませんが、多くの人に生きる希望や夢を与えられるような人間になるべく、ひたすら前を向いて歩みを進めている最中です。