卒業生の声No.7 他人の考え方を吸収し、成長する
【出身中学校】大阪市立南港北中学校
【所属コース】グローバルサイエンス(GS)コース
【在学時の主な活動】
バスケ部
捨てられるものから役立つものへ~廃材をつかって森林破壊を防ぐ~(SA)
SDGs Quest みらい甲子園出場
【進学先】立命館アジア太平洋大学
国際経営学部
私が水都を選んだ理由は二つあります。
1つ目は学校がバイリンガルであることです。水都には英語ネイティブの先生が沢山いて、英語が身の回りにある環境です。そのため学校での生活を通して英語の練習ができると考えていました。2つ目は家から近いことです。高校生活の3年間は毎日自転車で通学しました。私にとって、水都は家から通いやすい最高のバイリンガルの学校でした。
水都での学びでよかったことはグループディスカッションが多いことです。2~5人のグループに分かれて授業を受ける機会が沢山ありました。グループに分かれて自分の考えや答えを共有する時には、他人の考え方を吸収したり自分の誤りを修正したりすることで、成長することができました。そのため、多角的に考える能力や考えをまとめて話す能力が鍛えられました。
学びの中で大変だったことは英語で学ぶ科目の専門用語を使いこなすこととTOK(Theory of knowledge)の授業です。英語で学ぶ科目では、内容を聞いて意味を理解することはできましたが、いざ文章を書くとなると綴りが分からなかったり、話すとなるとうまく話せなかったりすることが何度かありました。TOKで大変だったことは知識に関する問いに対する文章を書くことです。私は文章を書くのが苦手だったのでTOKの授業が一番大変に感じました。特に、問いに応じて事物や例の選択に迷ったのを覚えています。
例えば、高校1年生の時に「新しい知識が、すでに確立した価値観や信念を変化させることはあるのか」というお題で事物を2個選んで1000字程度のエッセイを書くことになりました。私は発火する燐と地球について書こうとしました。しかし、地球という事物は不適切と言われてしまい、そして不適切な理由を理解することが難しかったのを覚えています。
在学中に力をいれたことは英語での学びとSA(Suito Action Project for SDGs)です。英語ネイティブの先生が教える英語の授業では、出された課題について様々な資料を調べ、文章を沢山書きあげました。また、IB英語の授業では季節のイベントを反映した特別な授業がありました。
例えばハロウィンの日には英語を使ったゲームをしたりしました。授業最後の課題では、IB英語を2年間受けてきた経験をもとに、自分達で単元を選び次年度受講する生徒向けの課題を作成したりしました。これらの経験を通じて、私は楽しみながらも英語のスキルを飛躍的に向上させることができました。
SAでは「捨てられるものから役立つものへ~廃材をつかって森林破壊を防ぐ~」というチームで2年間活動しました。廃材で募金箱を作って設置し、貯まったお金を森林保護団体へ募金するという活動をしてきました。残念ながら私がかかわっていた期間では募金箱の土台しか完成しませんでしたが、廃材をもらうために学校外部の人と交渉したり、企業に訪問したりとアクティブに学んでいきました。その活動の延長で、SDGs Questみらい甲子園というコンテストにも参加しました。
進路選択で大切にしたことは留学しやすいかどうかと大学の国際性や英語授業、そして大学の雰囲気が自分に合うかどうかでした。最初は大阪内の大学でAOなどので受験しようと思いましたが、行ってみたい大学が指定校の中にあり、早く決められるのも自分自身安心できると思ったので、指定校推薦で大学を選択しました。大学受験に向けて出願を準備している時にいくら探しても分からなかったことがあった際には、自分が直接大学にメールを書いたり電話をしたりして行動を起こすことで解決することができました。そのため、水都へ入学する前と入学した後では自分で問題解決の力が、特にコミュニケーションを通して自分の問題を解決する方法を得たと思っています。
大学でも英語で勉強するので、英語での授業を受けた経験や英語の基礎があるとより英語を使いこなしやすいと考えています。また、大学でのグループワークの際にはSAで鍛えられたチームワークや交渉の能力を活かすことができると思っています。