卒業生の声 No.9 自分の行動が社会に対して影響をもたらすことができる確信
【出身中学校】大阪市立北稜中学校
【所属コース】グローバルコミュニケーション(GC)コース
【在学時の主な活動】
・わんぱくこどもクラブ(YMCA)
・Osaka YMCA International Schoolサマースクールボランティア(4回)
・街頭インタビュー
・YMCA留学生チューター
・北海道えづらファーム農業ボランティア(2週間)
・大阪マラソン
・LIP DUB プロジェクト(動画)
・Spirits days プロジェクト
【出演・受賞歴】
・Suito Speak Out 3位内入賞
・TOEFL. Jr (Gold)
【進学先】
国際教養大学
国際教養学部国際教養学科
私が水都国際高等学校を選んだ大きな理由は、英語に重きを置いているという点でした。中学生まで継続していたソフトボール部がある高校か、あるいは幼いころから海外旅行にたくさん行っていた関係で興味のあった国際系の高校を選ぶか、とても悩んでいました。しかし、母の勧めで水都のオープンキャンパス(OC)に参加した際、すごくファッショナブルなルックスの先輩方が、いきいきと学校紹介を行う姿に、自分の中の常識をがらりと変えられ、水都国際の環境にとても惹かれました。それゆえ、水都国際への道を選択するに至りました。
(撮影:写真研究部)
実際に水都に入学して、私が高校1年生の時は新型コロナウイルスの影響を強く受けていました。しかしオンラインの授業を通して、Google meetなどのオンラインツールの使い方をマスターすることができ、コロナ対策の体制が終わった後も家で友人とmeetで会話したりするなど、グループワークの取り組み方の幅などが広がりました。オンライン授業は精神的にもしんどかったですが、今思うと、パソコンなども使いこなせるようになる大きな一歩だったのではないかと思います。
そして私が水都国際に来れて良かった!と感じている理由の1つに、自分のできることが広がったことが挙げられます。それに大きく貢献しているのが課外活動、そしてTOK(知の理論)です。
まず課外活動に関しては、高校1年の冬から1年間YMCAのわんぱくこどもクラブに参加しました。この活動が人生で初めての課外活動でした。ボランティア活動などとは無縁の私でしたが、課外活動を通じて「自らの行動が社会に対してなにか影響をもたらすことができる」と強く感じ、それが将来的にも生きるような行動力に寄与したと思います。その他にも、留学生のチューター活動、Osaka YMCA International Schoolのボランティア活動などに積極的に参加しました。またこれらの経験から、これまでのように参加するだけではなく、街頭で海外からの観光客にインタビューを行う活動を始めることができました。この中で、幼い子たちとのコミュニケーション能力、英語力、伝える力を身に着けることができました。また私は、高校2年の夏休みに北海道でファームステイをしました。このきっかけとなったのは、テレビで規格外野菜がトラックでつぶされているのを見た際に、「食べられる野菜をつぶすのであれば、無料ででも提供したらいいのに」と感じたことでした。しかし実際に現地に足を運び、農家さんらと生活を共にする中で、規格外野菜は出荷により多くのコストを要する、ということを聞きました。この話を聞いたとき、私は農家さんの不利益を全く考えることができておらず、消費者の視点でしか規格外野菜の問題を考えられていなかったに気づきました。この気づきが多角的な視野の獲得にも貢献したと思います。
課外活動は自分を大きく成長させてくれた重要な基盤であり、大学受験にも寄与した点だと思います。
一方、TOKというのは、GCコースの私でも受けられたIB科目です。その中でも高校2年生の終わりから3年生にかけて作成したTOKのエッセイがとても印象的です。私たちはTOKのエッセイに際し、6つの中から問いを選択することができました。私はその中で、「知識の獲得において、疑問を投げかけずに専門家に追随することは、専門家を完全に無視 することと同じぐらい危険なのだろうか。」という問いを選択しました。これは私が高校入学時であれば、絶対に書けなかった問いだったと思います。しかし、これまで水都で積み上げてきたことを活かしつつ、本やインターネットを通じて事象を多角的に捉えたことで、エッセイを書きあげることができました。TOKはそれまで自信がなかった文章力や、ロジカルシンキング、クリティカルシンキングを大きく伸ばしてくれたと思います。このような能力は将来的に国際的な事象を学んでいく中で不可欠な力だと思います。さらに生徒数が少なく、先生方とも個別で話せる機会を多く得られる水都国際だったからこそ、これらの能力を大きく伸ばすことができたのだと強く思います。
最後に、これから高校、大学など進学する方へ
私は中学校3年生の時、「高校なんて自分で決められないから、誰かに決めてほしい」と何度も思いました。しかし水都国際のOCに行って、「この学校に行きたい」と初めて自分の志望校を持ち、勉強にも精を出すことができました。ですので、進学先を決める際は、一度その学校に足を運んでみるのがおすすめです!
そして高校での学びは大学、そして将来に直結していると強く感じました。言いかえると、高校選びが大学選びに大きく影響しているということです。実際私は、水都国際を通して、世界で起こっていることや文化の違いなどに興味を持ち、国際系という選択に至りました。また、課外活動や学校生活の中で、国際的な関わりが多かったので、高校2年あたりから多様性、差別や偏見の問題について深く学びたいと考えました。そしてこの分野に関する本などを読んでいく中で、差別や偏見などは心理的要素だけではなく、政治や歴史などの様々な側面が複雑に関係していることがわかりました。そこでリベラルアーツを通して学びたい、そういう風に考えるようになりました。これらの点が国際教養大学のカリキュラムや教育の方針と一致していました。自分の進路を決める中で大切にしていたことは、自分の興味がある分野を自分の学びたい方法で学べるということです。自分が興味のある分野を見つけられたのは、水都国際の大きな特徴である、生徒が積極的に行動できる環境にあると思います。水都国際高等学校では、受け身の姿勢で学べることは限りある事のように思われますが、積極的に行動すれば、大きく成長できる環境がそろっていると思います!また学校ごとにたくさんの特色がありますが、積極的に行動を起こしたり、今後の社会問題について広い視点で考えたいと思う人には水都国際がおすすめだと思います!
今後も水都国際での学びや経験を、国際教養大学や将来に活かしていきたいと思います!
(卒業生のみなさまへ)
大阪府立水都国際中学校・高等学校の広報部は卒業生の声を募集しています。卒業後の活動と水都での学びが結びついていると実感した出来事等がありましたらお問い合わせよりご連絡ください。