高校2年生の国際バカロレアコース生がCASでYアンバサダーとのコラボレーション企画に参加しました。
CASとは国際バカロレアコースのコア科目の1つで、Creativity(創造性), Activity(活動), Service(奉仕) を指します。自己決定をしたり、他者とともに活動する中で目標達成や自己成長を目指す活動です。また、Yアンバサダーは指定管理法人である大阪YMCAに長く関わり、青少年育成や社会課題解決など多岐にわたり活動をされているOB・OGの方を指します。

このコラボレーションはCASの中でも特にService(奉仕)について、社会奉仕活動の経験が豊富なYアンバサダーとの対話を通し、生徒がプロジェクトをより有意義にすることを目的としています。生徒たちの興味関心は"貧困"や"子ども"、"環境問題"など多岐にわたり、またコラボレーションは2回に分けて、どちらもオンラインで行われました。

1回目は「顔合わせ」と題し、自己紹介に加えて生徒の興味関心やプロジェクトの仮案を共有し、Yアンバサダーの方々からは各社会課題での実態・ニーズの調査方法、関連団体を紹介頂くなど、沢山の助言を頂きました。インターネット等で集めた表面上の情報しかない生徒にとって、子ども食堂や環境問題対策をはじめとする企業や行政・NPOの取り組みの実態を伺うことは、プロジェクトを進める上で見えていない側面を知る貴重な機会となりました。生徒からは「言葉にすることで自分のやりたいことが明確になっていった。」等のコメントがあり、この日を機に一気にプロジェクトが加速していきました。

2回目は「プレゼン会」と題し、生徒がプロジェクト案を発表し、フィードバックを受けることで案を更に精査していきました。フィードバックでは発信や仲間を集うことについてなど、前回よりも更にグレードアップした内容で助言を頂きました。生徒の発表は、前回の顔合わせで得た視点を組み込まれた更に精度の高い内容となっており、Yアンバサダーの方々からはお褒めの言葉をいただきました。生徒からは「自分が気づかなかった問題に気づくことができた。」「これからの計画がより具体的になった」「必修だから頑張らないと、という意識があったが、きっとその緊張は相手にも伝わってしまうだろうし、何よりまずは自分自身が楽しまないと相手も楽しめないと思った。まずは信頼関係を築けて、お互いに楽しめる企画をしたい。」などのコメントがありました。

2回のコラボレーションを通し、生徒だけでなく参加した全員がCASは勿論、CASを超えた学びを得て視野を広げる時間を持つことができました。今後それぞれのCASプロジェクトが本格的に始動していくにあたり、生徒たちはYアンバサダーの方々に定期的にフィードバックを頂く予定としています。



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