防災部 防災士資格取得への道(前編:防災部入部から試験勉強)
本校のGAPSの一つであるである防災部に所属する生徒らが防災士資格取得試験を受験し、見事防災士資格を取得しました。
防災士資格は、日本防災士機構が認証した研修機関が実施する「防災士養成研修講座」を受講した後、日本防災士機構が実施する「防災士資格取得試験」に合格し、全国の自治体等が主催する「救急救命講習」を受講することで取得できます。
今回受験した生徒の中には、満点合格の生徒もいました!
今回の前編では、防災士資格を取得した生徒に、防災部入部から試験勉強合格までの経験を振り返ってもらいました。
ぜひ最後までご覧ください。
(満点合格を修めた生徒と教員)
防災部に入ろうと思ったきっかけは何ですか?
「やはり、自分たちの命をどうやったら守れるかを知りたかったからというのが大きいと思います。皆さんご存知の通り、水都という学校は、埋立地であって非常に海に近いです。小学生の頃に家族で、学校で地震があった時にどうするのかという話になって、そこが水都に入学するかどうかの1番の問題になっていました。そして不安はありながら水都に入った時に誘われたのが防災部でした。仲の良い友達に誘われたのも大きいですが、やはり自分の不安とその解決策として防災部というのがぴったりハマったのが1番だと思います。ちなみにこれ数え切れないくらい取材があった際は聞かれます(笑)」
「日本に生きている身として知っておかなければならない知識をより専門的に学ぶためです。ご存じの通り、日本は海に囲まれている島国かつ大きなプレートが交わっているため、地震はもちろん津波でも甚大な被害をもたらします。いざ、そのような事態が起きたときに、しっかり身の安全を守れるほどの知識がなかったので防災部で学びたいと考えました。その中で、防災士資格というのがそのような知識を蓄える勉強の一環であり、他の人に証明できるものでもあったからです。」
「二つあります。一つは友達に誘われたからで、もう一つは南海トラフ巨大地震に関心があったからです。将来的に大阪は、想像もできないような大変な地震に巻き込まれてしまうと危機感を覚えている中で、すでに防災士の資格を持っている友達に防災部を紹介してもらい、入部を決意しました。」
「小学生の頃から防災の分野に関心を持っており、地域の防災訓練にも積極的に参加していたので、防災部のファウンダーの友達から声をかけられたことで入部を決めました。」
防災士資格取得試験を受けることを決めた理由は何ですか?
「やはり命を守るために必要な知識や経験を学びたかったのが1番です。また、防災部の全員が資格を持っていれば話題性も高いし、防災部に箔が付くという気持ちもありました。」
「防災部の活動では、海外の方々と防災を通して交流したグローバルユース防災サミットや、各防災関連施設の見学、メディア出演など、様々な貴重な体験をさせてもらいました。ただ、自分はこれらの体験を踏まえた上で、もっと防災に対する考え方を深め、何か形に残せないかと考えました。そこで、友達が防災士という資格を取っていることを知り、防災士を取るために勉強しようと決めました。」
「防災士になりたかった、もしくは『防災士』という称号に憧れていたから、という理由で試験を受けたわけではありません。単に『教養』を身に着けたかった、と表現したほうが最適でしょう。もちろん、もともと防災の分野に全く興味がなかったわけではありません。以前から地震の震度を体験できる施設に足を運んだこともありましたし、消火器体験に立候補したこともあります。このようにむしろ興味を持っていました。そして興味を持っていたからこそ、そしてこの分野を人並み以上に知りたいと思えたからこそ試験を受けました。」
「半ば強制ではありましたが防災部の一員として取得するべきものだと思っていたので、受験することに戸惑いはありませんでした。」
「防災士資格取得試験を受けると決めた理由は、せっかく防災部に入っていて、将来役に立つだろうと思ったからです。」
防災士資格取得試験への勉強や試験はどうでしたか?
「防災士試験は、いわゆる暗記ですが、防災士教本という分厚い本をすべて読み、理解しておかなければならない必要があるので大変でした。なので、コツコツ勉強をするのが大切だと思います。苦労することは、受講したところ以外からも出題されるという事です。防災士になるためには講義を丸二日受講する必要があるのですが、その授業を集中して聞くのが結構きつかったです。すべての講義が大切なことなので、集中していないとテストに出る範囲やテストで高得点を取るための勉強の仕方などを聞き逃してしまいます。しかし、その2日以外は自習だけなので、その2日間はベストな状態で望むべきでしょう。」
「防災士になるためにはまず、防災士教本という教科書にあることを理解しないといけません。ただの、防災士教本は300ページを越える大きな本で、覚えなければならない情報がたくさんあり、大変でした。しかし、友達と励ましあったり、一緒に勉強したりすることで、何とか最後までやり通すことができました。」
「最初の説明会に参加した際、分厚い防災士教本を前にしたときも、まず頭に浮かんだのは『この1冊分の知識を『教養』として、頭に叩き込みたい』という感情でした。また、試験勉強中に詰まったときの解決策はシンプルでした。基本的に『防災知識を身に着け防災士になった自分』を頭の中で思い浮かべ、そしてその地点に向かう自分の成長と、知識を増やすことを楽しむ(楽しいと思い込む)ことで、自分のモチベーションを再稼働させることで対処しました。どうしても集中できないときにはタイマーを掛けて20分間、リフレッシュも兼ねて仮眠を取ったりもしました。」
「夏休み終盤に2日連続で講座を受けたのはやっぱり疲れました。教本もすごく分厚く、全てを覚えるのには相当苦労しました。それでも、防災部の部員として試験に落ちることは許されないという気持ちで自分を奮い立たせて試験勉強を頑張りました。」
過去の記事はこちら
GAPS 防災部:https://osaka-city-ib.jp/blog/gaps/entry-331.html
防災部がNHKラジオに出演します!:https://osaka-city-ib.jp/blog/gaps/entry-334.html